良い三味線はこうして生まれる♪三味線制作の裏側

すっかり秋めいてきました。
音楽の秋!芸術の秋!ということで、三味線の製作の裏側を紹介致します(^^)

これはなんだと思いますか??
ただの布ではありません!なんと、大きな蛇の皮!

現在、沖縄県で使用している三味線の皮の蛇の種類は、インド錦蛇やビルマ錦蛇です。 三味線を作る際、以前はアミメ錦蛇を使用していましたが、皮が厚くて扱いにくい為蛇の種類を変えることにしました。

蛇の長さは、なんと、5、6メートル!
このような大きな蛇に遭遇して体に巻き付かれたりしたどうしよう。。。
考えるとゾッとします

上の写真は、三味線担当の又吉サンが三味線制作の際の蛇皮裁断の風景なのですが、 蛇皮頭部から小尾の所の質や形等で価値が違ってきます。

また、蛇皮はとても生臭く、防虫剤を入れて保存している為、 臭いが混ざり生魚の臭いや、生ゴミの臭いよりもキツく、その臭いに慣れるのに時間がかかったそうです(>_<)

皮を裁断する時はかなりの枚数になるため、長時間の作業となります。 又吉さんも足腰が痛くて大変とのこと!まさに、蛇との死闘の戦いです(泣)

でもカッコいい三味線の仕上がりを想像し、 蛇に感謝しながら1枚1枚大切に手をかけていきます。

手間暇かけた皮で作られた三味線の音色はまた違った音色を奏でてくれるかもしれません♪

音楽の秋に確かめてみてはいかがでしょうか?

ぜひ、店頭に遊びにいらしてください(o^^o)

三味線三味線担当又吉さん三線三線制作津波三味線店